X390を分解。とはいっても裏蓋を開けるだけだけど、
ボトムカバーの中央部分にツメがあり、本体と引っかかって、開けるのにかなりてこずりました。
30~40分ほど格闘してようやく底面基盤とご対面。
メモリ増設やLTEの後づけができるかを確認。
ついでにWWANスロットに手持ちのM.2 2242 SSDが使えるかも試してみる。
メモリの増設・交換はできる?
X390にはスロットがなく、メモリの交換・増設はできない
基板にあらかじめくっついているタイプで、いわゆるオンボードメモリとなり、購入時に選んだメモリ容量を変えることはできません。
基板を見てもどこにもメモリスロットはなく、CPUと同じではんだ付けされている模様。CPUの上部がメモリ部分かな。
私の場合はブラウザのタブを複数開きながらメモリ容量が必要なadobe Photoshopや動画編集ソフトのPremiereを使うことが多いので、最大の16GBをチョイス。
メインPCとして使うなら、最低でも8GBは欲しいところ。
今はChromeなどのブラウザが結構メモリを消費しますので、4GBを選ぶとメモリ不足を感じるかもしれません。
集計用PCとしてエクセルなどオフィスで数ファイルしか開かないなど、用途が完全に限定されていていれば、4GBを選ぶのもあり。
プレスリリース時は32GBのメモリを選べるなんて情報もありましたけど、現時点(2019年5月)では16GBが最大となります。
LTEあと付けは?M.2 2242 SSDは使える?
過去、ThinkPad X250以前ではLTEを自分で対応させることができましたが、X390ではWWANモジュールを後から取り付けてLTEに対応させることはできません
LTE非対応のX390の場合、SIMカードを挿しても機能しないよう最初から無効化されているのでご注意を。
今回は最初から LTE対応にカスタマイズ して購入。
WWANカードはFibocom L850-GLでした。
いったん、LTEモジュール(Fibocom L850-GL)を取り外して、手元にあった トランセンドの256GB M.2 type2242 SSD を準備
M.2 2242スロットにSSDを挿そうとすると・・・
予想通り、裏面に実装されているコンデンサ類が基板に引っ掛かって浮いてしまう。
前機種のX280でも同じでしたが、両面実装タイプのM.2 2242 SSDは使えない
片面実装の2242 SSDは海外だと東芝製など、探せばありそうだけど、日本だと探しても手軽に買える感じではないのが残念。
ただ、もしかしたら、2242 SSDが使えるんじゃないかと思ったことがあって、X390のオフィシャルのスペック表に「M.2 2242 SSD / PCIe NVMe, PCIe 3.0 x 2」の表記があった。
あと、X390発売日にオンラインショップでカスタマイズしようとしたら、Second SSDの項目が表記されていた時間帯が一瞬ありました。もちろん、レノボ側のバグなんですが・・・
片面実装のM.2 2242が手に入れば認識して、2242と標準の2280 SSD、2つのストレージでの運用が可能になるかも。
このあたりは要人柱ってところですね。
片面実装の2242 SSDが日本で買えないかなー。
SSDは交換可能 規格はtype2280
ねじ1本緩めるだけで簡単に交換できそうなのがストレージのSSD。
22mm×80mmの長細いtype2280のSSDで購入時は高速なPCIe NVMe 256GBを選択しました。
記憶では初めて!?intel製のSSDが搭載されていた。
X270以前の2.5インチSSD、HDDを搭載していた時代を考えるとこの大きさで機能するのか不安になったこともあるけど技術の進歩は素晴らしいものです。
当然ですが、X390に2.5インチのHDD(ハードディスク)は搭載できません。
type2280のSSDは近頃、かなり値下がりして手に入れやすい。
PCIeより速度は落ちるけれど、大容量でコスパの高いSATA SSDに交換する予定です。
分解に自信がある方は購入後、自分で交換するのも一つ。
ただ、メーカー保証対象外、すべて自己責任になる点はご留意ください。
ボトムカバー中央にツメがあるため、裏蓋が開きにくくなっているので時間重視な経営者さんや事業主さんは最初から必要容量のSSDを選ぶほうがよいでしょう。
WLANはオンボードに
X390の基板をみて実は真っ先にあれ?と違いを感じたのがWLANのユニットが小さくなっていたこと。
ちなみに、WLANはWiFiで通信をするために必要なパーツです。
このご時世WiFiが使えないノートPCなんてありえませんが・・・
以前は種類が選べたり、今のLTEのように無線LAN(WiFi)あり、なしが選べた時代があったのかも。
X280以前ではスロットがあり、WLANカードとして取り外しが可能でした。
とはいっても、交換のニーズをあまり聞いたことがない。
X390ではWLANユニットがオンボードで省スペースになったので逆にすっきりした。
欲を言えばWLANスロットがなくなったんだから、メモリをスロット式にして交換できるようにするか、もう少し本体サイズを小さくしてほしい(笑)
恒例!?ファンの定点観測
個人的にThinkPadが進化したか?
一つの楽しみにもなってるのがCPUを冷却するファンの構造。
ふくろうファンと呼ばれフクロウの羽から着想を得た特殊な羽の形状。
静音性と冷却性能が両立されていて、ThinkPadの中でもこだわって開発されているパーツです。
昨年発売のX280と比べて羽の形状がさらに薄く、枚数が増えていた。
実際に音の感じはさほど変わっていないけれど、放熱するための金属製のフィンが大きくなり、排気口付近までせり出していた。
冷却性能が向上すればファンの回転スピードも落とせるので、同じ負荷をかけてもより静音化ができるってことなんでしょう。
ThinkPad X270以前のファンに比べると大型化、冷却用の金属部分が増えたことで同じ負荷をかけても、X280、X390のほうが静かだなと思えるように。
X270以前のFANは排気口に直付けのようになっていて、耳障りなファンの音がダイレクトに届く感じだった。
ビジネス向けノートパソコンということで、堅牢性や信頼性を重視しているのがThinkPad。
スペック表には出てこない部分が年々変化していくのがThinkPadらしく、この機種を使い続けている理由なのかも。
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