前モデルのThinkPad X260を1年使った後、X270を買い増して
本体を手にしたとき、材質の感触が微妙に違うことに気づく。
ThinkPad X270の天板、ボディ部分の基本材質は
グラスファイバー(ガラス繊維強化プラスチック)の複合素材。
タイピング時、手のひらがあたるパームレスト部分だけ
質感が異なり、ポリカーボネートの樹脂製だと思われます。
3世代前、ThinkPad X240のころから基本材質は変わらないけれど
毎年、モデルチェンジごとに質感が微妙に異なる。
ThinkPad X270を3ヶ月使って、いいなと感じたのが
液晶天板部分がX260よりもざらざらして汚れが目立ちにくい。
ただ、同じ時期に購入したHD液晶のX270はどちらかというと
X260に近いさらさらした感触だったので
液晶の種類か製造ロットでたまたま違ってるだけなのかも。
数ヶ月使っていると、天板部分の皮脂がまだらになり、
いかにも使ってるなーと味が出てくるんだけれど・・
X270のフルHD液晶はいまだに汚れが目立たずきれいです。
多少、皮脂や汚れがついても
軽く手のひらでなでると天板になじんで汚れが消える。
パームレスト部分は元々汚れが目立ちにくい素材。
手のひらが汗ばんできても気にせず使い続けられます。
X270になって、パームレスト部分がよりざらざらした感触。
写真では全く伝わらないけれど、
手のひらで触ってみるとX260とはさわり心地が違う。
長時間タイピングしていても、皮脂が目立つことなく
汚れがつきにくいので現場で作業するにはもってこい。
本体や液晶の材質にそれなりに厚みがあるので、
剛性の高さはThinkPad 随一といえるかも。
一点に負荷がかかるような片手持ちをしても
手に伝わる安定感は抜群にいいです。
落としても壊れないことが多く、(壊れないわけではないです)
モバイルPCとして絶対的な安心感があります。
金属を使っていない利点
以前、X2xx系の材質にX1 Carbonのような
天板がカーボン、ボディ部分はマグネシウム合金の
高級素材が使われればいいのにと思っていたことがあった。
ただ、ここ2年ほど、X1 Carbon X1 Yogaなど
ThinkPadのフラッグシップ機を使ってみて・・・
X270の材質も悪くないし、場合によっては
グラスファイバーや樹脂素材のほうが
いいかもと感じるようになった。
と、いうのもマグネシウム合金を使用している
X1 Cabonなどは金属に塗装を施して加工されているので
接触やこすれで塗装がはげることがある
昨年(2016年)購入したThinkPad X1 Yoga。
ケースのファスナーに引っかけて側面の塗装がはげてしまった・・・
加えてケースから出し入れするときにこすれるところから
塗装がちょっとずつはげてきて
下地の金属部分が見えてくるんです。
こちらは、約4年前に購入して今でも使ってるThinkPad X240s
元々雑に使っていて、落としてマグネシウム合金の下地が見えてる上に、経年劣化で塗料が浮いてきていますね。
ThinkPad X270のグラスファイバーなら塗料が浮くこともなく
万が一落として、はげても下地が黒なので目立たない。
金属よりも圧倒的にこすれやひっかき傷への耐性が高い。
塗装を施された機種に関しては塗料のハゲを意識するようになり
X1 Carbonなどは結構、気を遣いながら
バッグから出したり、しまったり・・・
購入当初はいいんですけど、持ち運んで仕事で使うときは
PCに気を遣ってる暇がないので・・・
結局、事務所でお留守番してもらうことが多い。
X270はコンパクトな筐体、バッテリーが交換出来るなど
スペックや仕様などが表立って話題に上りますが、
材質面でも実用性重視と言えそうです。
撮影仕事など、現場でがっつりPCを使うときには
塗装のはげや汚れを気にせず使えるThinkPad X270を選んでます。
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